ハルシャギクの名前の由来
空き地などによく咲いている、黄色い小さなキク。細い枝に赤いシベの野菊の名前を調べてみました。
クジャクソウ (孔雀草)
「波斯(ハルシャ)」は、ペルシャのことで原産は北アメリカです。恐らく学名の南京虫と染料というワード Coreopsis tinctoria から推測するに、昆虫から作った染料の色がこのイエローではないでしょうか?
オールドローズの深紅を表す「クリムゾンレッド」なんかも虫由来の染料の色で「クリムゾン」はあのにっくきカイガラムシの一種。バラにつくバラシロカイガラムシではないようですが、古代の染料は虫から作られたりしたそうな。
黄色の原種バラ 、ロサフェティダの「ペルジャンイエロー」という別名もあるように、この黄色を指す染料の色の名前で「ハルシャギク(波斯菊)」というのではないかと思います。
波斯なんてなかなか知らないし、「春車菊」のあて字に変化したり、クジャクソウとかジャノメソウとかのわかりやすい別名がたくさんあるのも、どこにでも見かけるポピュラー性ゆえですね。
近所の空き地に群生します。春も秋も咲くみたいですね。